2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

沈黙についてぼんやりしていたら、3年ほど前に書いた小川洋子『沈黙博物館』の書評を思い出した。ので転載。読んでくれた先生が、僕の意図的にちりばめた修辞にちゃんと気付いて下さって、とても嬉しかった記憶。

口で言うときは僕だっていいかげんなこともある、の方が多いかもしれないし、ある程度しかたのないことだとも思う。自分の口から出るつまらない愛のない薄っぺらの気が利いていさえしないことばに胸を突かれ、もう何も喋りたくないと考えることもままあるけ…

他人のことばに対してざらついた気持ちになることが、ここのところ多い。ことばの一つひとつに載せるものが重すぎるのだろうか。僕は僕自身にストイックすぎると言われたことを思い出す。そうなのかも知れないと思う。それを他人に求めてはいけないとも思う…