ボットに萌える

さいきん、たまに胸がえぐられるように痛いことがあったりして、しかも一度じゃなかったりして、つよい僕がどんどん失われていくのかな、って気がする。
僕はとてもつよくて、ちょっとやそっとの言葉なんかじゃかすり傷すらつかなくて、まれに傷つくことがあっても僕は特効薬を持っていて、数時間後にはけろっとできるんだ。けろりろりん。強がりなんかじゃなくて本気で。自分が平気なもんだから他人も平気だろう、と他人を傷つけるようなことも何度言ったか解らない。とにかく僕は、つよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくてつよくて、つよくて、つよ......かった。のかな
えぐられるように痛いのは、たぶん、僕のような人ではないけれど僕のような人を理解してくれる人だと思っていた人だからだ。他の人ならせいぜいツンツンされるくらいで、ごっそりもぎ取られることなんてなかっただろう。
ちょっと前に、「解ってもらえなかったら悲しいから、解ってもらうのは諦めている」「でも、解るわけないけど、解ってほしいと思う人はいるし、解りたいと思う人もいる」なんてやりとりをしたなあ。言ったそばから挫けちゃったよ僕。
というのは、りあじゅううんぬんの話で、僕らはどうもリア充というものに(笑)をつけて見下していて、そこにはユーモアはなく悪意が存在していて、って話。たしかにリア充(笑)には多数のDQNっぽい人たち*1が含まれているから、多少見下していたところはあるかもしれないが、僕はそこにユーモア性を感じたことはないしそもそも感じさせようと思ったことなどないし*2。そもそもりあじゅうとひりあの区別?が、僕の中ではすでに字義*3から外れたものになりつつあって、その区別基準の鍵はコミュニケーション能力が握っている、のだと思う。
サークルの同学年の子が言う「1年生に話しかけるの緊張するよね」と僕のそれとはたぶん性質が全く異なっているし、学部の教室で後ろの方に座っている子たちが言う「電話苦手ー」ってのと僕のとは全然違う、かな。電話のほうはよくわかんないや。だいいち僕そんなに苦手じゃないし。かける方は。受ける方はきょどったりどもったり大変なことになるけど。
そんなことはおいといて。だからと言って「2分化しているうちの地味な方*4=ひりあ」な訳でもなく、アニヲタとかねらーとかニコ厨とか腐女子とか見た目がA系な人とか*5みんながひりあな訳でもない。金髪で眉毛が点で顔面ピアス穴みたいな人でもひりあだったりする。ひりあさんはみんなが大好きでみんなと仲良くしたいのに、こころとからだがみごとに食い違う。なんでなんだろうなあ、あれ。ちなみに、みんなと仲良くしたいっていうのは、みんなとともだちになりたい訳じゃなくて、「友達」だったりそれなりの良好な関係を築いたり少なくとも悪くない関係を持ったりしたいってこと。だから、ひりあさんは、みんなに躊躇いなく話しかけることができて、みんなに屈託ない笑顔を向けることができる、りあじゅうさんに憧れるんだぜ。ああいうふうになりたくないしなれないし、って思いながらも、羨ましく思うんだぜ。僕がこの子だったら、いっそどんなにか幸せだったろう、って。
でも、羨ましいなんて素直に口にできるなら、それはもうひりあさんじゃない訳で。そもそもひりあさんは、そういうことを言えないからひりあさんになっちゃった訳で。仮に口にできたとしても、おそらく、すごく心を許せるひとの前だけ。だからきっと、ふつうの子には、「君らのリア充の使い方には羨望感なんてなくて、一方的に馬鹿にしている」って思えちゃうんだろうな。そういう一面もある(DQNうんぬんの話)以上、完全に否定はできないけど、根っこのところは全然違っていて、でもそれを彼女に言うのはなんか抵抗があって、嫌で、それで胸に小石がつっかえているような気分がしたのかな。今思うと。
すこし話は違うんだけど、中学生くらいのときに、テレビで小学生歴史王決定戦みたいのをやっていて、そのときも似たような気持ちになったことがある。出場者が3人いて、1人はすごく知識のある男の子、1人はよく知っているけど前述の子には及ばないくらいの女の子、1人はまあ小学生にしては知っている方なんじゃない?ってくらいの男の子。便宜上、先に述べた方からA、B、Cとしておきます。あんまり詳しくは覚えてないんだけど、早押しクイズで、問題に答えられた人が対戦者からポイントを引けるんだか貰えるんだかするんじゃなかったかなあ、それでポイントがゼロになると失格とかそんな形式だった気がする。全体的にはAくんの独壇場だったんだけど。最初AくんはBちゃんからばっかりポイントを取っていって、でもBちゃんもCくんも答えを知らなかったり押し負けたりして、Bちゃんのポイントはどんどん減っていく。Bちゃんは泣きそうでちゃんと思考できてんのかなー状態で、Cくんがときおり答えて助けようとするんだけど、でも結局Aくんには歯が立たない。そんな流れだったと思う。
その番組はママと一緒に観ていたんだけど、ママは、まあ当然の流れで、Aくん酷いわねえ、とかなんとかそんなことを言っていた。うんとかすんとか、僕は適当な返事をしておいた。そのとき僕はなぜか目がうるうるになっていて、なぜかAくんがすごく愛おしくて*6、でもママは解ってくれないんだってすごく悲しくて、悲しかった。たぶん、Aくんは、Bちゃんを「ある程度できる子」だと認定して、やる気にさせたくて、「Cなんか目じゃねぇ! 俺はBと闘いたいんだ!」とか「Bやるなぁ。仲良くなってみたいなぁ」とか、悪意を持った攻めじゃなくて、距離を縮めたいがための攻めだったんだと思う。だから僕は、Aくんから、素直に仲良くなりたいとか、気軽にそんなこと言えなくて、コミュニケーションをうまく取れなくて、この子はまるで僕みたいだ、って思って、悲しくなったんだと思う。Aくんの闘い方は明らかにふつうの人から反感を買うやり方で、自分でも思い通りにいかなくて悔しいんだろうなあってやり方で、僕もああなんだ、僕も上手にコミュニケーションがとれなくて、ママにさえ否定されるんだ*7。もちろん、ママとは或る程度ちゃんとコミュれているつもりだけど。そのときはそういうカテゴライズのしかたを知らなかったから解らなかったけど、たぶんこれは、ひりあさんとりあじゅうさんのお話だよね
くどいかも知れないけど言っておくと、僕はりあじゅうさんのこと別に嫌いじゃないんだからね! むしろすきだからね! 僕自身はならないけど。実際、(オフラインでの)ともだちはりあじゅうさんだし。この話した後、なんか無性に悲しくなって、だいすきな人たちの日記を眺めていたら、すごいりあじゅうで、とても不思議な気分になった。ふわふわしたきぶん。

*1:&学ぼうとしない/教養をつけようとしない人たち

*2:てか僕らって僕と誰を一緒にしているんだろう

*3:というかリアルが充実しているとかしていないとか

*4:うまく言えていないけど感じは解ってもらえるよね、たぶん

*5:気分を害された方、申し訳ありません。良い言い回しがみつからなかったもので

*6:別にへんな意味じゃないよ!

*7:もちろんママが否定したのは全然悪くなくて自然の流れだってのは解っている