「越えられない壁の向うに声がするから越えられない壁の向うに声を返した」*5

「――――なの?」「はいorもごもご」「そっか、――か(自己完結)」
こんな会話でも、人と話せるということがこの上なく嬉しい。半月くらいでこんな短いやりとりが数回あっただけなのに、それはここ数年の会話量よりはるかに多い気がしてくる。にしても僕の受け応えは酷いものですね
僕が思っていたよりも、事態は易しそうで、きのうがんばるとかふんばるとか意気込んだのが虚しくなってきた。きのうのきょうで何なんだし。「思っていた」と言うより「期待していた」と言った方が良いのかもしれない。僕が期待していたよりも、彼らはコミュニケーションに不自由していないように見えた。すくなくとも僕よりは