わたしはわたしより歳をとった*3

「きみのことを考えると胸が苦しくなる」→「アイラビュー」(映画『BOY A』)の考え方が理解できない。違和感違和感違和感。この映画で描かれている恋愛が、そもそも恋だとも愛だとも思えないのだが。メインテーマがしっかり別にある物語に無理やり恋愛要素をねじ込むと、安っぽくなってしまうことなんて、よくあることだとは思う。
僕は英語の細かいニュアンスなんてよく解らないので、「アイラビュー」を日本語の「あいしてる」に置き換えて良いものか解らない。でもこの場合は、せいぜい「すきだ」くらいにすべきなんだろうなあ。字幕プギャー。そもそも英語に恋と愛の区別なんてあるのか。第一言語にはなかったような。
違和感を感じたのは、相手の呼吸器を苦しくさせる、力のようなものが「愛」だとは思えなかったから。「愛」は、呼吸するように、自然に、気が付いたらすでに行われているものなんだと思う。それは異性間に限らず。フィリアもエロスもアガペーもストルゲーも。